2020年12月1日火曜日

実情、スマホは、今や貧困を象徴するガジェット

 

2020年12月1日 火曜日/晴れ


実情、スマホは、今や貧困を象徴するガジェット。家も車も、そしてうっかりしたら仕事すらなくても、スマホだけは持っているという人間が世界中にあふれている。もちろん、そのスマホは、最新のiPhoneなどではない。「盗聴」「データ収集」の疑惑の絶えない、某国製の安売りスマホである。


20世紀の人間からすれば、今あるスマホは、どこからどう見ても[クールなSFガジェット]である。何かしら、豊かさや輝かしさを象徴するものである。事実、ジョブズもそういうふうに発表した。しかし、今、この現実ではそうではない。もはや自動車に繁栄の二文字をかぶせることが冗談にしか思えないように、最新テクノロジーの塊であるスマホも、輝かしい未来科学を象徴するものというよりは、炊き出しの汁を受け取るためのフチの欠けた器に近い存在である。



Lynchの自伝『Room to Dream』のマルホランドドライブのクダリを読んでいる。「カウボーイ」は、アダム・ケシャーに胸に貼り付けたカンペを読んでいるだけ、とか、そもそもの脚本では、アダム・ケシャーは映画監督ではなく、禅の知恵の泉のようなアジア人の庭師だったとか(ABCがアジア人で庭師は人種差別的だと言って却下したらしい。なぜ? 何が人種差別的? まさか庭師がダメなのか?)、いろいろと面白い話が書いてある。映画になったアダム・ケシャーが、作品に口出しする「有力者(バダラメンティが演じる)」の自動車をゴルフクラブで叩き壊すとき、Lynchたち制作者の念頭にあったのは、きっとABCの幹部連中だろう。



『ツイン・ピークス』パイロット版/序章(インターナショナル版)を視聴した。で、ふと疑問に思った。なぜ、ボビーとマイクだけが留置所に放り込まれているのか。ロードハウスの乱闘騒ぎの相手であるバイカーたちは誰一人として檻に入れられていない。考えられる理由は二つ。

1)バイカー達はいち早くその場を立ち去って逮捕を逃れた。一方、ボビーとマイクは殴られて床に伸びていたので逃げられなかった。

2)バイカー達は、(後に分かるように)ブックハウスボーイズ(ハリー、エド、ホークも参加している町の秘密結社)のメンバーなので、保安官が大目に見た。



料理の味付けで塩や砂糖を二回に分けて入れるのは、煮汁の濃度が高くなりすぎると、浸透圧の関係で食材から水分が抜けてしまうため。