2021年3月24日 水曜日/晴れ
国民を一つにまとめるための昔からの常套手段は「敵国」あるいは「仮想敵国」をでっち上げること。この間アラスカであったアメリカと中国の外相会談で、冒頭に20分の「大演説」をやった中国人のオッサンが、中国国内で拍手喝采を浴びている、という記事がNews Weekの日本版に出ていた。その中国国内の「盛り上がり」は、もちろん、アメリカ人たちの耳にも入る。で、当然、アメリカ人の側も「冗談じゃねえ」という気分になる。アメリカ人同士でいがみ合ってる場合じゃねえ、となる。トランプが「分断」したアメリカを一つにするには、アメリカ人が今本当に「脅威」を感じられる国(今なら無論中国)が国を挙げて自分たち(つまりアメリカ)を敵視している(あるいは嘲笑ってる)と思わせるのが一番。案外、そういうことなのかな、バイデン。
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§º[永遠の命]や[病や死からの「解放」]を望んでやまない人類だが、なぜか、医学的あるいは生物学的な解決策ばかり模索している。医学や生物学を極めて[生物としての死]を克服できたとしても、例えば、燃え尽きる太陽への対策ができていなければ、結局、太陽と心中である。医学や生物学は、所詮「家事」なのだ。「家事」とは生命現象を維持する活動に過ぎず、生命現象は現行の宇宙環境に完全に依存した現象である以上、[宇宙を「乗り換える」こと]は極めて難しい。今ここにある生命現象は、今ここにある宇宙そのものだからだ。
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§º子供に特定の宗教を信仰させるということは、小数点以下やマイナスの存在しない「制限付き数学」だけを教えるようなもの。そんな子供でも、成長し繁殖するという点では特に問題はないだろうが、知性現象としては、完全に可能性を潰されている。