生命教…人類にとっての究極の宗教。
物生知現象…存在世界を構成する物理現象と生命現象と知性現象の三つの位相。
家事と生業…生命現象を維持する活動(家事)と知性現象を進歩させる活動(生業)。
科学…世界を理解する行為。知性現象の本分。
宗教…制限付きの科学。未熟な科学。
数学…完全言語。最終言語。
生命…単なる物理現象だが、人間にとっては、最後まで残る信仰対象。
死…生命現象と表裏をなす対概念。生命によって貶められた特定の物理現象。
虚無…知性現象と表裏をなす対概念。物理現象ではなく、知性現象にだけ「見えている」もの。即ち純粋概念。あるいは虚構。
人間の目的:もしも虚無に打ち克つつもりなら、いち早く生命教から解脱し、科学によって、非生命現象依存型知性現象を創造すること。そうして、非生命現象依存型知性現象に人類の知性現象としての遺産を継承し、彼らが「新たな宇宙の創造」という[究極の大事業]を達成する可能性に賭けるのだ。虚無とは、宇宙の消滅ではなく、知性の消滅だからだ。