2021年3月6日 土曜日/吹雪のち晴れ
チャウ・シンチー監督『西遊記 はじまりのはじまり』を【Prime Video】で観た。もちろん吹き替え版。だから、主人公の声は斎藤工。多分2周目(もしかしたら3周目)。2周目観ても、やっぱり面白かった。気のせいじゃない。ちゃんと、『少林サッカー』と『カンフーハッスル』の系譜になってる。チャウ・シンチーの映画は、どれも[救われない「愚かな」魂を救おうとうする話]で、心の深い部分に感動が残る。この作品もそう。
今回2周目で、色々と気づいたことがある。猪八戒と沙悟浄の入った「袋」を玄奘がヒロインから受け取っているとか、ヒロインが最初ビリビリに破って、あとから適当につなぎ合わせた(ヒロインはあまり文字が読めない)「わらべうた」の本が、「偶然」にも「大日如来真教」になっていて、それが最後、宇宙から如来を「呼び寄せる」とか。孫悟空に木っ端微塵にされたヒロインが、最後、砂漠の砂塵の中に舞っているのが玄奘に見えるとか。
にしても、これはチャウ・シンチーの最高傑作かもしれない、と改めて思った。
*
布団カバー交換。玄関の蛍光灯カバー交換。ピューラー交換。
*
昼に吉野家の牛丼を食った。と言っても、サツドラで売っているテイクアウト専用のもの。で、食べて驚いた。味付けが甘くない。塩みが強い。というか、酸味か? ともかく、コンビニの牛丼とか、弁当屋の牛丼でよくある「すき焼きの残りをかけたような」甘い牛丼ではなく、何か、独特の「酸いい」味。しかし、甘い方が好み。
*
アガサ・クリスティの原作で、三谷幸喜が脚本を書いた、ポアロ物の翻案ドラマ『死との約束』を面白く観た。主演は野村萬斎。このシリーズはこれで3作目のはず。気がつくと全部見てる。今回のお話の原作は読んだことなかったけど、探偵の謎解きが始まる前に、細かいところまで全部真相が分かった。ちょっと演出がアカラサマすぎたのかもしれない。
それにしても、市原隼人って、雰囲気が独特で、ドラマ全体のバランスがおかしくなるくらい、変なオーラが出ちゃうよね。別にケナしてるのではない。それが面白かった、という話。というか、今回のドラマは、謎解きは期待はずれ(?)だったけど、市原隼人以外の出演陣も空気感が独特の人が結構いて、その部分はすごく楽しめた。たとえば、長男の嫁役の人とか。野村萬斎の勝呂がフツウに見えたもの。