2020年10月10日 土曜日/曇り
『天使にリクエストを』第4回は、新旧「里見先生」共演。今回の歌は松任谷由実の『守ってあげたい』だった。今回気になったのは、死んだ子供をめぐる回想シーンがやたらと多かったこと。演出としてというよりも、時間を埋めるために何度も同じVTRを流す民放のバラエティみたいな感じだった。もしかしたら、コロナの影響で予定していた撮影のいくつかができなくて、尺が足りなくなった? あと、最終回で倍賞美津子が具合が悪くなることは最初からわかっていたよ。
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全く何の期待もしないで見た『タリオ 復讐代行の2人』が、想定外に面白かった。主人公がまるで山田奈緒子(『トリック』)みたいじゃないかと思って、あとで調べたら、演出スタッフがその『トリック』の人だった。浜辺美波は、前にドッカでやった腹黒アイドル役といい今回のこれといい、まあ、こういう感じのキャラがぴったりな気がする。
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【メモ】
『リアルインディケーション』という曲の歌はバダラメンティが歌っている。録音スタジオでバダラメンティが歌うのを聞いていたリンチは笑いすぎでヘルニアになり、最終的に手術をすることになった。という話が、『Room to Dream』に書いてあった。なるほど、CDを調べてみると歌はバダラメンティになっていた。しかし、笑いすぎでヘルニアになるとは、リンチも相当のゲラだね。
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√知性の対立概念は虚無である。客観的な事実としての「存在=実在」は「中立」である。なぜなら、「存在=実在」も、知性が不在な場合は、事実上の虚無だからだ(知性なしでは「存在=実在」は「虚無」とは対峙できない)。その意味で、生命もまた「中立」である。「生命」は、「存在=実在」のバリエーション(変奏)にすぎないからだ。
ここで重要なのは「虚無」の「正体」である。虚無とは、実は、「知性の影」としての「虚構」であり、実体を持たない。虚無だから実体を持たないのではなく、虚無というのは「概念にすぎない」という意味で、実体を持たないのだ。虚無は客観的事実ではない。だからこそ、虚無は「中立」ではない。「中立」ではないので、「中立」である「存在=実在」の対立概念になり得ない。というか、そもそも「存在=実在」は「中立」なので「対立」する存在を持たない。
この「発見=気づき」は重要である。[「存在=実在」は「虚無ではない」ではない]ということだからだ。