2020年10月3日土曜日

NHK土曜ドラマ『天使にリクエストを』が面白い

 

2020年10月3日 土曜日/曇


【岡田斗司夫ゼミ:メモ】

当時のアメリカには、木材が豊富にあったので、木の板を並べて道路にした。これが、アメリカが自動車社会になったモト。一方のヨーロッパはその当時すでに、ローマ帝国以来の「木材不足」(常に不足がちです by 水木サン)だったので、鉄道が普及した。


@宇宙空間としてのアメリカ大陸。宇宙船としての鉄道と自動車。本来は人間が住めない惑星の居住基地としてのアメリカの諸都市(たとえば、ラスベガスなど)



江口洋介主演のNHK土曜ドラマ『天使にリクエストを』が面白い。で、第三回の依頼人(塩見省三)は、やっぱり、元アナーキストの爆弾魔だったのだろう。45年前、警察の手を逃れたあと、どこかの時点で「改心」して、アナーキストとしての社会改革の手段/道具を、「爆弾」から「小説」に持ち替えたのだと思う。もしそうでなければ、当時、警察が踏み込んでいたとき、爆弾魔が「隠れいていた場所」が、視聴者に明かされないままになってしまうのが不自然。これは、「フィクション」として、とても「座りが悪い」。そもそも、たまたま出会った爆弾魔に教えてもらったくらいで、あそこまでの「地下爆弾工場」を作れるとも思えないし、ああいう時限爆弾も(結局不発だったせよ)作れるはずがない。何より、もしも、あの人が「小説」を手にするまでは「働くだけの人生」だったとして、どうして、あそこまで徹底して身元(本名や出生地)を「隠さなければらないのか」が全くわからない。つまり、物語の中で隠している以上に、物語の登場人物として視聴者に対して身元を明かさない理由がわからない。もしも、元アナーキストでなかったら、視聴者にとってあのキャラクターは、本名もわからないぼんやりした存在で終わってしまう。


それとは別に、依頼人が聴きたい歌を、本物の音源で流すのではなく、登場人物に歌わせるが面白い。権利関係か使用料の問題か、理由はよくわからないが、前回は、上白石萌歌のキャラが『アカシアの雨がやむとき』、今回は江口洋介のキャラが高田渡の『生活の柄』を歌っていた。あ、今気がついたけど、番組のタイトルの『天使にリクエストを』の「リクエスト」は、「最後にやりたいこと」とは別に、「歌のリクエスト」という意味でもあるのか。主人公たちは「サイレント・エンジェル」という名前の財団法人という設定だし。ああ、全然気づかなかったな。