2020年10月30日金曜日

『ファウンダー ハンバーガー帝国の秘密』を観た

 

2020年10月30日 金曜日/晴ときどき雨


『ファウンダー ハンバーガー帝国の秘密』を観た。レイ・クロック(主人公/マイケル・キートン)ってヤなやつというのが一番の印象。マクドナルドは、不動産の会社だと言うことを理解した。すなわち、世界中に所有している土地の上にハンバーガー屋を作って稼がせ、その稼ぎから「借地料」を払わせて、それで儲けている会社。タイトルの「ファウンダー:founder」は創業者と言う意味。ハンバーガー屋のシステムは、マックとディックのマクドナルド兄弟が作ったが、世界のマクドナルドという「不動産借地業」は確かにレイ・クロックが「ファウンダー」だ。あと、ローラ・ダーンをリンチの映画以外で見るのは、ほとんど初めて。



『Dr. STONE』視聴メモ:

第19話「そして現代へ」

村の外で戦闘中に、村に火をつけられる。囮になったスイカが、硫化水素の池の方に逃げたことで、硫化水素の毒ガス(硫酸=硫さん)が敵のヒャッホー連中を倒す。毒ガスマスクが実在することを目の当たりにした氷月は、石神村を「強大な科学王国」と評価する。司軍団が大軍で攻めて来ると推理した千空は、通信装置「スマホ」を作ると言い出す。というか、「ただのホーン(電話)」を作る、と言い出す。


√ところで、今回、司ちゃんが氷月に語る「理想郷」は、単なる「動物王国」。地球環境がこのままずっと現生動物の都合にあったものであるという思い込みの上に成立する幼稚な幻。まるで「世界中の政治家が手を繋げば、世界平和は実現できます」という美人コンテストのスピーチレベルの戯言。更に言えば、「チカラで邪魔者(科学の発展)を排除する」という発想自体が、司ちゃんが忌み嫌う「旧世界のものの考え方」で、邪魔者を排除するために槍や武器や炎を使うことがすでに「科学」を行使していることにも気づけないダブルスタンダードでもある。


しかし、司ちゃんの理想郷で最も問題なのは医療。このマンガでは因縁の肺炎になっても助からないし、盲腸炎ごときでもきっと死ぬ。赤ん坊の死亡率は高どまりし、近視も老眼も矯正できない。入れ歯も作れないので、歳をとると全員栄養状態が著しく悪くなる。美容系の技術もないので、男も女もあっという間に見た目が「老人」になる。だが、彼の理想郷の実現のためにそれらを全て受け入れてもらうしかない、と司ちゃんは言っているわけだ。つまり、


(明日の続く)