2020年7月10日金曜日

チャドクガの幼虫(毛虫)は、触らなくてもカブレて、湿疹や痒みがでる


2020年7月10日 金曜日/晴れ。暑い!


ウトウトしている時に、「ああ、コロナ騒動をネタにしたコントを志村がバカ殿とかでやりそうだなあ」と思って、「いや、志村はそのコロナで一番に死んだんだ」と目が覚めた。



【科学メモ】チャドクガの幼虫(毛虫)は、触らなくてもカブレて、湿疹や痒みがでる。これ見よがしに伸ばしている白い長い毛ではなく、見えないコンマ何ミリの「毒毛」が空中を飛んでくるからだ。服についても触ったりこすったりしたら、カブレる。かゆいからといって掻くと、毒毛をひろげることになって、さらにかゆみが増す。ツバキの木などを好む。駆除する際は、雨合羽などで完全防備をしてできるだけそ~っと取り除く(ただ、専門業者に頼んだ方が無難)。



今読んでいる『サピエンス全史(下)』に書いていて、なるほどと思ったことがある。すなわち、日本は、アジアで唯一、欧米列強の支配を免れた。それは科学技術に対する日本の応用力とかそういうのが理由ではない。その点で言えば、日本も、他のアジアの大国(中国も中東もインドなど)と大差なかった。本当の理由は、明治の日本が、欧米から、科学技術だけではなく、欧米的な社会システムや政治システム、文化、もっと言えば「欧米的世界観」を、貪欲に取り入れて、国のアリヨウをそっくり欧米式に変えてしまったからだ。


著者は言う。ヨーロッパで「科学革命」が起きた時に、そのきっかけとなった「新たな世界観」を共有していた他のヨーロッパ諸国やアメリカは、すぐにその「科学革命」を共有することができたが、当時のアジアの帝国(中東、中国、インド)はそれに続かなかった。技術的に不可能だったのではない。アジアの帝国が持っていた「古い世界観」が、欧米に追随することを不可能にしたのだ。欧米が獲得した「新たな世界観」とは「我々は無知である」ということ。平たく言えば、「この世界はまだまだ人間の知らないことだらけだ」という認識。


結果的に欧米に支配されることになったアジア諸国(日本を除く)は、この世界の大抵のことは分かったと思い込んでいる「バカな男子中学生」だったということ。日本だけは自分たちの「無知」に気づいた。おかげで「欧米の側」に滑り込むことができた。しかし、その結果、調子に乗って、第二次大戦ではボコボコにされる。日本は自分を「欧米クラブ」の正会員だと思っていたが、欧米側はそうは思っていなかったからだ。