2020年7月17日 金曜日/晴れ。今日も昨日と同じでさほど暑くはない。
予約しないと焼いてくれないアンジュ(近所のパン屋)のバンズは、そのまま食べても極旨い。
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「どん兵衛きつねうどん」に、生卵を落としてからお湯を注いで食べると旨いことを発見した。残った汁に白飯を入れて食うと、鍋の残りで作る雑炊のようでまた格別。全体、日清のインスタント麺は、初代の「チキンラーメン」の食べ方、すなわち、生卵を落として湯を注いで食べるようにできているのではないのか、と思った。
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食材の管理がゆるくて食中毒を出した飲食店と、コロナ対策が甘くてコロナ感染者を出した飲食店の違いはなんだろう?
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知性にとって、[安楽死/尊厳死]という選択肢は、妊娠中絶という選択肢と同じ種類の不可欠なもの。その二つが違うものに思えたり、そもそも論外なものに思えたりするのは、生命の視点からそれらを見ているから。しかし、人間は、生命ではなく知性である。生命は人間にとって[手段/道具/媒体]にすぎない(意味がわからないと思ったらこう考えればいい。人間は主にタンパク質と水からできているが、誰も、タンパク質と水の視点で人間のアリヨウを考えたりはしない)。
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猫缶の蓋を開けるとき。最後に本体から蓋を切り離す瞬間、中身の汁がピンっと跳ねるのがずっと癪に触っていたのだが、さっき「そもそも切り離す必要はないじゃないか」という声が聞こえて、ああ、そうだ、と思った。
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『ドキュランドへようこそ』で、マリー・アントワネットの最後の数日を取り上げた番組を観て思ったが、「フランス革命」って、内情は「文化大革命」と大差ない気がする。どちらも「ソレで得をする連中たち」が、「愚かな」民衆を焚きつけて理不尽なことを遣り尽くした出来事。で、今の中国は文化大革命などなかったような顔をしているが、フランスは今もフランス革命を誇ってる気がする。
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『サピエンス全史』に拠ると、1860年代、フランス皇帝ナポレオン3世は、最も高貴な客たちをもてなすために、アルミニウムのナイフやフォークなどを作らせた。一方、それほどでもない身分の客たちは金のナイフやフォークで我慢させられた。つまり、当時はアルミニウムを分離する高度で洗練された技術がなかったので、アルミは金より高価だったということ。しかしそれも19世紀の末に科学者たちが大量のアルミを安価に分離する技術を作り出すまでの話。