2020年7月16日 木曜日/晴れ。だが暑くはない。夕方になると、むしろかなり冷えこんだ気がする。
『ペンション:恋は桃色』第二回を観た。楽しんでいる。細野さんは、リリー・フランキーの介護施設に入っている車椅子の父親役。すなわち伊藤沙莉の祖父役。
施設を訪ねたリリーは、タバコを吸わせちゃダメだとつぶやきシロー演じる介護士に釘を刺されるのだが、灰皿のある場所までまっすぐに車椅子を押して行き、二人でタバコを吸う。おそらく、「喫煙要員」として毎日通っているのだろう。ヨガの女講師のインスタを見ながらアレコレいうのは、多分、セリフではなくただの雑談。
そういえば、斎藤工とその仲間たちのバーのクダリも、きっと、ただの雑談。つまり、大まかな人物設定だけは守りつつ、ただただ本当に、斎藤工が「語っているだけ」なのだと思う。それを、まあ、編集でバッツリやっている。
そういえば、第一回の[オートロックマンションに住んでいる、今この瞬間に浮気をしているはずの男の部屋に、その女はどうやって乗り込んだのか」というリリー・フランキーの話も、ネットで見た予告ではもうちょっとちゃんとアタマからケツまで喋っていたような気がする。
あと、金歯くんを自殺未遂に追い込んだ件では、リリー・フランキーも共犯なのに、当人には全然自覚がなくて(周りは全員気づいている)、わかったような顔で、シャクレの女子を「君のせいじゃないから」と慰めているのも面白かった。
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名前もマヌケな(そしておそらく英文的にも成立してない)「Go to travel キャンペーン」は、コロナの再拡大で、「東京発着はキャンペーン対象外で強行」というさらにマヌケな事態になった。「発」の方は、東京都民であること自体を理由に除外するのなら(つまり「東京都民は対象外」というのなら)、「対象外」の効果はあるかもしれないけど、「着」の方は、東京の「隣」まで「キャンペーン対象旅行」でやってきて、そこから「修学旅行の自由行動」的に東京に電車なりで遊びに行けば、地方の人間は格安で「東京観光」ができてしまう。で、コロナを持って地元に帰り、晴れて、日本国中満遍なくコロナが広まることとなる。
このキャンペーンのドタバタは、絵に描いたような政治の(政治家の)ドタバタ。「経済の立て直し」にも愛想笑いを向け、「国民の健康を守る」にもいい顔をしようとして、酷い顔面麻痺が起きてしまった感じ。