2020年7月9日 木曜日/曇り。やや暑い。
録音していた実践ビジネス英語を聞いたら、再放送だった。ネットで確認すると、2020年7月の放送は、2019年6月の再放送だという。すなわち、新型コロナの影響で収録ができなかったのだ。杉田敏、じいちゃんだしね。
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テレビで後半半分だけ観て面白かったNHKスペシャルの『戦国』を、NHK+で観た。戦国日本は、当時のヨーロッパの地図に「銀山王国」と記載されているほどの銀の産出国だったことを知った。他にも、家康が天下をとったあと、歴戦の武士たちが、傭兵としてオランダに雇われ、東南アジアでスペインから追い出す「チカラ」となったことも知った。スペイン宗教帝国を、オランダ経済帝国が打ち破ることとなった「影の立役者」だと言ってもいいだろう。
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昨日から、本土から半年(一年?)遅れで『ペンション:恋は桃色』が始まった。リリー・フランキーの胡散臭さと、伊藤沙莉のガサっとした感じがよく出ている。基本、セリフ劇のようだが、雑談の中にセリフを混ぜ込んでいる感じで面白い。おそらく、どの場面も実際に放送されているよりも相当長々と登場人物たちは駄弁っているはず。細野さんは台詞なしの「入院中のおじいちゃん」役?
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『ROOM to DREAM』メモ:
『DUNE』をメキシコで撮影中、Lynchは誰かに言われて、シャワーを浴びるときにはずっとウォッカを口に含んでいた。シャワーが済むとウォッカは吐き出す。すなわち、シャワーの最中にうっかり現地の水を飲んでしまわないための工夫だ(あと、高濃度のアルコールが「消毒」にもなるのだろう)。おかげで、他の人たちは全員体調を崩したが、Lynchは一度も具合が悪くならなかった。
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「アーリア人こそが最も優れた人種だ」などと本気で思ってしまったこと自体が、「実際はそうじゃない」ことの証明になってしまっている、ということさえ、当時は気づけないくらい、当時の「アーリア人たち」は「そうじゃなかった」。そもそも、生物進化の究極の到達点は、生物からの脱却であり、純血だの繁殖だのに囚われている生物種に「見込みはない」。
進化論の一番のキモは、人間が思いつくどんな価値基準も自然淘汰は「参考」にしないということ。「アーリア人が優れている」という価値判断は、当時の一部のアーリア人の主観に過ぎない。魚の独裁者から見れば、水中で呼吸できない人間は明らかな劣等種。