『ゴッドファーザーPART2』(吹替版)をPrime Videoで観た。どんどん孤独になっていく「現代」のマイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)と、若かりし日のヴィト・コルレオーネ(ロバート・デ・ニーロ)が威勢よくファミリーを築き上げていく昔の物語が並行して描かれる。あと、フランキーを担当する「FBIの男1」役で、ハリー・ディーン・スタントンが出てる。ちょい役。あと、マイケルの妹コニーは、やっぱり『ロッキー』のエイドリアン(タリア・シャイア)だった。
ストーリー上で、みんなマイケルのもとから「いなくなった」あとに、いきなり、そのいなくなったみんながまだ仲良くワイワイやっていた頃の様子が描かれる。日本の真珠湾攻撃があり、マイケルが大学をやめて海兵隊に入隊届を出した年の、ヴィト・コルレオーネの誕生日に、父親の誕生日を祝うために兄弟が勢揃いし「和気あいあい」とやっている場面だ。その場面で、最後に、マイケル以外全員が、帰宅した父親におめでとうを言うため、今まで居た台所から出て行く。一人残されるマイケルの姿は、ファミリーのドンになってのちのマイケルを「暗示」しているのだろう。
が、それよりも、これって、『ジョジョ』の第5部で、ブチャラティもアバッキオもナランチャも死に、フーゴも去ったあとで、いきなりみんなが元気にワイワイやっていた「昔」の場面に戻って「ローリング・ストーンズ」のスタンドのエピソードが始まる、アレのまんまだと思った。『PART1』だけではなく『PART2』からも「引用」していたのか、荒木飛呂彦。
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「血縁」が「ケダモノ発想」だと気づいている人間は意外に少ない。うっかりすると、「ケダモノにはない人間らしい高尚なナニカ」くらいに思っている。「血筋」に拘泥するモノは皆、生命原理の操り人形だよ。「ケダモノ発想」は「虫の人生哲学」でもいい。
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韓国の前の大統領(女の人)に対して、懲役20年の刑が確定したという記事のタイトルだけを読んだ。この国って、前大統領がたいてい逮捕されて刑務所に放り込まれているような印象。でなかったら、自殺したりして。なんなんだろう? その一方で、アメリカは、アンダケノコトをやっても、きっとトランプは、大統領を辞めたあとでもドウニカナルことはない気がする。少なくとも、韓国の歴代大統領みたいなことにはならない気がする。
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晩飯に、夕方宅急便で届いた肉饅と餡饅を食った。