2021年1月20日 水曜日/晴れ
『MIU 404』全11話を観た。『アンナチュラル』のスタッフが再結集して作ったドラマだったが、『アンナチュラル』ほどにはハマらなかった。その理由を考えてみた。警察が主役で、雰囲気がどうしても「体育会系」になるからだと気づいた。『アンナチュラル』は完全に「文化系」。
あと、少し前に、男のキャラが突然怒鳴る場面に違和感を覚えると書いたが、全話見て、一つだけ[自然な怒鳴り]の場面を観た。確か第10話。暴力団事務所のガサ入れに「反論」する桔梗(麻生久美子)を、上司の「矢部」(MIUでの役名忘れた。要するに生瀬勝久)が目を剥いて「やれ!」と一喝する場面。あれは良かった。でもあれは「怒鳴り」というよりも「一喝」か。
あと、全然関係ないけど、「桔梗vs.久住(くずみ)」は「越前さんvs.弟」(『泣くな、はらちゃん』)やん!
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@「コロナ」直前の世界はどこもかしこも「観光公害」に悩まされていた。それはまるで、世界の「乱交パーティ」。「コロナ蔓延」はこの「乱交パーティ」の「おかげ」。*
方便としての概念(存在世界の埒外)
虚無
時間の止まった世界
幽体離脱(肉体を抜け出した[精神・魂]が存在世界を体験する)
死後の生命(媒体を持たない体験主体)
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『Room to Dream』より
カイル・マクラクランが一番大変だった場面は、悪いクーパーが、ゴードンとダイアンと面会する場面。というのも、マクラクランとリンチは一緒に馬鹿なことばっかりやってる友達だし、ローラ・ダーンとも強い結びつきを感じているので、二人に対して、悪いクーパーのあの威圧的な感じを維持するのに苦労したのだ。
ローラ・ダーンが一番頑張らなければいけなかったのは、クーパーとダイアンのベッドシーン。というのは、あの場面でダイアンは、苦悩というか恐れを抱いていたから、それを表現するのが難しかった、と。
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『この世界が消えたあとの科学文明の作り方』メモ
”人口を回復するのに必要な理論上の最小の人数はどれだけなのか? 今日のニュージーランドに住むマオリ族のミトコンドリアDNA配列の解析が、東ポリネシアに筏に乗って最初にやってきた建国の父祖たちの人数を推定するのに利用されてきた。遺伝的多様性から、父祖を形成しうる人口はわずか七〇人ほど〔厳密には七〇種類の遺伝子タイプ〕の出産可能な女性であり、そのため全人口はその二倍強であったことが明らかになっている。”
”問題は、年間二%──大規模農業と現代の医学によって維持された、これまでで最も急速な世界の人口増加率──で人口が増加したとしても、この父祖集団〔@数百人程度〕が産業革命時代の人口にまで回復するには、まだ八〇〇年はかかることだ”