2021年1月3日 日曜日/
ガンダム人形浄瑠璃『Ms igLoo』2部の第2話「光芒の峠を越えろ」を観た。急ごしらえの駆逐用ポッド「オッゴ」が出るやつ。この回は特に、演出・人物造形が、わざとなのかと思ってしまうくらい、とことん安っぽい三文芝居の連続。特に、あの赤い軍服の女のキャラのリアリティのなさと言ったら、もう、絶句もの。あんな軍人がいるものか。あれじゃあ、中堅広告会社か何かの、ただの「めんどくさい」中間管理職。『Ms igLoo』で、まあ、特になにも我慢せずに観られるのは、「ジャブロー上空に海原を見た」だけだなああ。他のエピソードは作った連中に「顔を洗って出直してください」と言いたい。CGの出来の話をしてるんじゃなくて、物語(展開/演出/セリフ)が「専門学校生の卒業記念作品」レベル。
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Philip K. Dick’s Electric Dreamsの第4話「Crazy Diamond」を観た。原作のタイトルは「Sales Pitch」らしい。もしかしたら主人公が聞いているレコードの曲のタイトルが「Crazy Diamond」なのか? 知らんけど。
ドラマの内容は原作とはほぼ全く別物。同じなのは、主人公と妻の名前と、その妻が見た夢に出てくる、しつこく自分を売り込む「ファスラッド」という家事ロボット。原作では本当に主人公たちの前に現れるらしいが、ドラマでは単に妻の夢に出てくるだけ。
あと、この第4話で初めて「濡れ場」がなかったのでそれは好かったのだが、お話自体は、何が言いたいのか、何を描きたいのか、まるでわからない、最後まで、どこにも何にも誰にも共感できないガラクタだった。
で、このエピソードの原作のことを少しネットで調べていたら、prime videoのAmazon Originalsに『高い城の男』が原作の連続ドラマがあることを偶然見つけた。明日から観てみよう。
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岡村靖幸(この人についてはミュージシャンであるらしいということ以外、ほとんど何も知らないけど、『久保みねヒャダ』のエンディングで必ず出てくるので、変な馴染みがある)が、ケラリーノ・サンドロヴィッチと犬山イヌコをゲスト(というか、演出家と共演者)に迎えて、スネークマンショー的なコントをやってみるという企画のラジオ番組を、たまたま聴いた(NHKラジオ第一)。ケラリーノ・サンドロヴィッチが用意してきた台本は二つ。トランプ手品(選んだカードを覚えてない)と、甘くない出汁巻をつくる料理番組(「先生、数の子が、数の子が」「いいんです」)。甘くない出汁巻の方は、特にスネークマンショーぽかった。