2021年1月30日 土曜日/雪のち晴れ
『Twin Peaks : The Return』のラッキー7保険が入っているビルの前の広場に立っている拳銃を構えたカウボーイのブロンズ像は、Lynchの父親の19歳の時の写真を下に制作された。当時彼は、森林監視署で働いていた。
もう一つ。Buckhornのモルグの外で、GordenがDianが吸っているタバコをねだる場面は、完全な即興だと、Chrysta Bellの証言。そもそも台本にない場面。
(『Room to Dream』メモ)
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伝説のカルト映画『Freaks』をPrime Videoで観た。邦題は『怪物團』。日本初公開時のタイトルもこれだったらしい。本物の奇形者や障害者が出てる「だけ」のただのゲテモノ映画だと思っていたら全然違った。すごくちゃんとできている。見応え充分。Lynchの『エレファントマン』の「直系の先輩」というか「師匠筋」とでも言うべき作品。大の大人が観て、ちゃんと膝を打てる作品になっている。でも、クレオパトラが最後「アヒル女(ニワトリ女?)」になっていたのは、どういう理屈なのか、それは全然分からない。呪い? 外科手術?
こちとら、日本脳炎で脳をやられて「永遠の4歳児」状態の叔父さんと子供の頃から付き合ってきたオカゲで、障害者に対しては、変な幻想(良くも悪くも)は何もないので、この映画に出てくるフロゾやビーナス(共にフリークスに対して好意的な健常者のサーカス団員)の振る舞いには共感できる。というか、彼らの「感じ」は、普通にわかる。
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@人間にとって重要なのは(本質的なのは)、姿かたちが似ていることよりも、共通の言葉を話すこと。アニメやマンガやSF映画に登場する、様々な「異形」のキャラクターに特に不快感を感じないことからも、それは明らかだ。
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@「家族思いのいいお父さん/お母さん」というときの「家族思い」には、アタマに「自分自身の」という[見えない/隠された]限定詞がついている場合が殆ど。要するに、イザとなったら自分の家族を最優先にする、偏狭な人間たち。まあ、自然淘汰によって作り上げられた存在の宿命だけどね。
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√他人の意識のスイッチを自由に入れたり切ったりすることができれば、実質的に他人の時間を操っていることになる。
「キング・クリムゾン」のスタンド能力の非常に限定的なバージョンと考えればいい。そして、これは、統合失調症の人々(というか、かつて二重人格などと呼ばれた人々)が、自らのヤマイのせいで、体験しがちなこと。