2021年2月18日木曜日

今日観た『剣客商売』「誘拐(かどわかし)」は、これまでの第4シーズンのエピソードと雰囲気が全く違っていた

2021年2月18日 木曜日/吹雪と晴れ


今日観た『剣客商売』「誘拐(かどわかし)」は、これまでの第4シーズンのエピソードと雰囲気が全く違っていた。すなわち第3シーズンまでのピリッとした感じに戻っていた。まず、画の色味がちがっていた(フィルムっぽくなっていた)。アングルも凝っていたし、背景の描写も凝っていた。第3シーズンまでのファン(製作者を含む)から文句が来て「テコ入れ」でもあったのかな、と思った(とは言っても、もちろん、大昔のテレビドラマを再放送しているのだから、テコ入れ云々は「今」の話ではない)。


で、面白く観ていたら、理由がわかった。三冬さんが誘拐(かどわかし)にあって、大治郎が、概ね孤軍奮闘で救出し、結果、田沼の殿様(三冬さんの父親)発信で、二人の結婚が成るというエピソードだったからだ。つまり、「特別」な回だったのでチカラが入っていたのだ。完全に、太秦以外のところにロケに出ていて、普段は目にしない場所がいっぱい映った。あとでエンドロールを観たら「仁和寺」とかでてきたから、ほらね、と。さらに、ネットで調べたら、田沼屋敷は、随心院薬井門と粟生光明寺方丈だった。



【メモ】

“中世ヨーロッパに登場した解決策は、没食子(もっしょくし)インクと呼ばれるものだった。実際、西洋文明の歴史そのものが、没食子インクで書かれて来た。レオナルド・ダ・ヴィンチはこのインクでノートに書いた。バッハはこれでコンチェルトや組曲を書いた。ヴァン・ゴッホもレンブラントもこれでスケッチした。アメリカ合衆国憲法はこのインクで後世に委ねれらた。”


“没食子インクは最初に混ぜた時にはほとんど色がなく、別の植物性染料を添加しなければ、自分がどこに書いているのか見分けるのが難しい。しかし、空気にさらされると鉄成分が酸化するため、乾いたインクは耐久性のある深い黒に変わる。”


(ルイス・ダートネル『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』より)



BBC Sound の「Witness History」で、He-La細胞の「提供者」の話を聞いた。名前は、Henrietta Lacksという黒人女性。子宮頸がんで31歳で死んだ。検査の際に採取された細胞が、果てしなく分裂を繰り返す「不死」の細胞だったので、研究用の細胞として利用されるようになった。しかし、Henrietta当人の承諾は全く受けてなかった。当時はそれが「普通」だったようだ。He-La細胞(ひーらーさいぼう)という呼び名は、だから、Henrietta Lacksの省略。その顛末を書いて2010年にベストセラーになった本が、番組内で紹介されていたので、早速アマゾンでサンプルをダウンロードした。無論、英語の原書。読みやすい英文だった。そのうち買う。