「我々はどこから来て、どこへ行くのか」という問いに対する答えは既に出ている。我々は、生命現象に依存しない知性現象を作り上げたのち、我々の「遺産」の全てを、その「真の知性現象」に譲渡し、我々自身は穏やかな「自発的絶滅」を遂げる。これが、我々人類の「役割」であり、我々人類の物語の最も理想的な結末である。今以上の科学力だけがこの理想的結末を実現できる。故に、科学のみが「我々人類が取り組むに値する活動」即ち「生業」であり、それ以外の人間の活動は全て、単なる「家事」に過ぎない。
2021年2月28日日曜日
現の虚 2014-8-9 顔面が包帯でグルグルの男
現の虚 2014-8-8 ピンクの着ぐるみ「バニーマン」
現の虚 2014-8-7 缶珈琲と煙草が買えないコンビニ客
現の虚 2014-8-6 職安で幽霊がプリントアウトした求職案内を手に入れる
現の虚 2014-8-5 ハンチング帽のオッサン
「岡田斗司夫ゼミ/『スマホ脳』解説」を面白く視聴した。
2021年2月28日 日曜日/晴れ・暖かい
Prime Videoで『さよなら、人類』を半分強まで観た(若い王が、前線で敗北して戻ってくる場面まで)。今度で、たしか、3周目。主人公は、お楽しみグッズセールスマンのヨナタン。
*
昼間、異常なほど暖かい(+6℃)。道路べちゃべちゃ。家賃振り込み。灯油購入。猫散歩。
*
「岡田斗司夫ゼミ/『スマホ脳』解説」を面白く視聴した。
SNS依存は、承認欲求ではなく、生存欲求。すなわち、人間を殺すのは周囲の人間。故に、良好な人間関係を保つこと、少なくとも周囲の人間から目をつけられないようにすることは、生き死にに直結した大問題だった。その名残。SNSによって、たえず周囲の人間の関係性を探り、逆に、自分自身は、無害な人間であること、あるいは生かしておく価値がある人間であること、少なくとも殺されるべき人間ではないことを、発信し続けることこそが「生き延びる」ためにもっとも重要だとする本能。それが、衣食住を差し置いてSNSにのめり込む理由。
もうひとつ。
マルチタスク的であること、言い換えると、一つのことの夢中になったり没頭したりしない方が、自然界での生き残りには適していたので、自然淘汰の申し子である我々人間の脳も、常に「注意散漫」で、あちこちに気を散らして、ビクビクしている状態を「好し」とする。実際に、気を散らした方が、報酬物質が分泌されるらしい。
現の虚 2014-8-4 電動ノコギリと白い腕
2021年2月27日土曜日
養老孟司の『猫と暮らす』
2021年2月27日 土曜日/雪のち晴れ
養老孟司がどこかの集まりで講演しているYouTube動画をたまたま見つけた。講演の題名は『猫と暮らす』のような感じだった。その中で、人間と猫の違いを話していた。
たとえば、人間が猫に向かって、猫の名前(たとえば「たま」)と呼びかけた時、人間は、[大人の男の低い声でも、子供の高い声でも「たま」は「たま」なので、猫も「たま」と呼びかけれたという認識を持っている]と思いがちだが、猫の方は、「たま」という「名前」を認識することはなく、それぞれの人間が発した音声それ自体を聞き取っているので、つまり、大人の男と子供とでは、まったく別の「鳴き声」で呼びかけられていると認識しているはずだ、というような話。
人間以外の動物は、視覚でも聴覚でも、情報を[生の感覚それ自体]で受け取るので、それぞれに「違う」ことがある(厳然たる事実として、大人の男と子供の「たま」は違う音声である)。だが、地球上で人間だけは、感覚が確かに受け取っているそれぞれの違いを無視して、概念として「同じ」情報を受けとる。その最たるものが、人間がその実在を信じて疑わない「自分」という存在だ、という話。
動画は、養老さんが1時間ほど喋って、のこりわずか(らしい)ところ(養老さんがポケットから懐中時計を取り出して自分で時間を確認している)で、ぷつんと終わってしまった。どこかに続きの動画があるふうでもない。おそらく録画していたデジカメ(スマホ?)のバッテリーが切れたんだろう。
*
【メモ】
山猫スト(山猫ストライキ、山猫争議、ワイルドキャット・ストライキ)
:労働組合を経由せずに組合員が独自に行う就業拒否(ストライキ)のこと。労働者が労働組合を結成し、労働組合として使用者と葬儀することは権利として認められており、違法性は問われない。一方で、山猫ストは違法行為とみなされる。
(weblio)
現の虚 2014-8-3 研究熱心な若い医師
現の虚 2014-8-2 アイパッチの男
事故のことは知らない。覚えていない。思い出せない。そういうのを逆行性健忘というらしい。少ししたら思い出すこともあるし、いつまで経っても思い出さないこともある、と、看護師も云ったし、事情聴取に来た警官も云ったし、医者も云った。
右手をなくして意識を失っている俺を病院に運び込んだのは、ゴジラの第一作でゴジラにとどめを刺した芹沢博士のようなアイパッチの男だった、と若い看護師が教えてくれた。
俺はゴジラの第一作を観たことがないので、その喩えは全くアレだけど。
アイパッチというのは眼帯のことよ。海賊とかがやってるアレよ。アタシ初めて見たわ。ガーゼじゃないアイパッチしてる人。
大量出血の俺は、そのアイパッチの男が輸血を申し出てくれたオカゲで助かったようなものだというハナシも聞いた。その時、アイパッチの男は、俺の一番上の兄だと名乗ったらしい。だが俺には一番上だろうと一番下だろうと兄などいない。にもかかわらず、兄弟だから血液型は合うはずだと云って、実際調べてみると合っていたので、病院は喜んで輸血した。それも相当量。血を抜かれた方にも点滴が必要なくらいの大量だ。
アイパッチの男は、俺が日曜大工で使っていた電動のこぎりで誤って右手を切り落としてしまったと説明し、看護師が、切り落とされた右手はどこだと訊くと、慌てていて持って来るのを忘れたと答えたという。どちらにしろ、右手はもう間に合わないと判断され、縫合手術が行われた。
ちなみに、あとで警察がアイパッチの男から聞いた住所に俺の右手を回収に行くと、そこは郵便受けが一つ括り付けられた電信柱が一本立っているだけの狭い空き地だったらしい。
ちなみに、その空地の住所に俺は何の心当たりもない。
いろいろと一段落して、アイパッチの男が云ったことがほぼ全部デタラメだと判明した時、アイパッチの男は既にキャスター付きの点滴スタンドと共に姿を消していた。いるはずの待合室のソファは空で、床には珈琲牛乳の空き瓶が8本も置いてあったらしい。
つまり、なぜ俺の右手が切断されたのか、そして俺の右手はどうなったのか、俺も、誰も知らない。ただ一人、俺を病院に担ぎ込んだ謎のアイパッチの男を除いて。いや、実はそのアイパッチの男すら知らないのかもしれない。
それはないわね。本当に知らないなら余計な嘘をつく必要はないもの。知ってるからこそ嘘をついたのよ。
看護師はそう云って、苦い薬を二個、俺に渡した。
2021年2月26日金曜日
ふと思ったが、「シンデレラ」で整形手術をした吉良吉影の顔(と右手の指紋)は、本体である辻彩が死んでしまうと、「元に」戻ってしまうんじゃないか?
2021年2月26日 金曜日/晴れのち吹雪
『クロノス』をPrime Videoで観た。ギレルモ・デル・トロの劇場長編初監督作品。「クロノス」と呼ばれるデバイス(掌大の装置)によって、吸血ゾンビになってしまった男の話。頭の悪い「悪役」で、『ロスト・チルドレン』のラジエータの大男(あるいは『ヘルボーイ』の主人公)の俳優が出る。若い。1992年の作品。デル・トロの少女趣味がすでに炸裂している。
あと、謎の装置「クロノス」は、『JOJO1-2』の「石仮面」にそっくり。仕掛けと効能が。
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1000円以上の買い物で500円値引きしてくれるクーポンと、YahooPremium会員は、金曜日にPayPayで35パーセント戻ってくるのを利用して、『岸辺露伴は動かない』の第1巻と、『JOJO4』(モノクロ版)の第11巻(チープトリック=おんぶお化けと、バイツァダストの話が収録されている)を買った。実質380円。
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§ºふと思ったが、「シンデレラ」で整形手術をした吉良吉影の顔(と右手の指紋)は、シンデレラの本体である辻彩が死んでしまうと、「元に」(整形前に)戻ってしまうんじゃないか?
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§ºある動画で、荒木飛呂彦が「重ちー」のことを、「霧隠才蔵」の「才蔵」のイントネーションで発音しているのを聞いて驚いた。コチトラ、ずっと、映画の「ハスラー」と同じイントネーションで「重ちー」と言っていたから。
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§ºそういえば、『北斗の拳』の「ラオウ」のことも、アニメが始まるまでずっと、「麻生太郎」の「麻生」と同じイントネーションで「ラオウ」と言っていたのに、アニメで声優たちが「魔王」と同じイントネーションで「ラオウ」を発音しているのを聞いて驚いた記憶がある。
【メモ】
“最も初期の時計は時間を表示できなかったが、ベルを鳴らす独創的な自動装置だった(それどころか、英語で時計を表わすクロックという名称はベルを意味するケルト語に由来する)。”
(『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』)
現の虚 2014-8-1 ニセ看護師がファントム・リムについて説明してくれる
2021年2月25日木曜日
TGAL
2021年2月25日 木曜日/晴れ
今日観た『剣客商売』「逃げる人」のゲスト俳優は、古谷一行と山田吾一だった。山田吾一といえば、『仕置人』の「九里よりうまい十三里」の怪演。その印象があるので、最初「蕎麦屋の親父」をやってるのを見た時、顔は知ってるのに、誰だかわからなかった。
今回のエピソードも「良かれと思ってやったことが返って不幸や苦悩を招く」という人の世の常を描いていて好かった。あと、大治郎が出した手紙は、宛先の男が急死したせいで、開封されずに戻ってきたのだから、大治郎がチクった「仇の居場所」は、仇討ちをする側には伝わっていないことになる。大治郎が散々悩んで出した結論(旧友に、仇の居場所を知らせる)は、なかったことになった、ということ。
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取り上げている内容自体には全然関心がないのに、定期的に小池栄子を観て面白がりたいという動機で『カンブリア宮殿』を観た。すかいらーくの創業者(84歳)とワタミの創業者(61歳)と、あと、TGALの創業者が出て話をした。TGALというのは、オンライン上に仮想のデリバリー専門店を作り、そこで販売する料理を、すでにある実店舗の飲食店に作ってもらう、という仕組みの会社。Uber Eatsなどの手続きの煩雑さを嫌がる実店舗の、オンラインデリバリー業に「引き上げる」ある種の仲介業者。あるいは、毛色の違うフランチャイズ店方式か。コロナのご時世で、所謂win-winな関係。面白いと思った。
が、うっかりすると、このあと、実店舗に対する「搾取」、あるいは実店舗との「利害の衝突」が起きるかもしれない、とも思った。たとえば、今はコロナで「暇」な店も、コロナがひと段落して「店に客が戻ってきたとき」に、TGALの「チャムチャムチキン」ではなく、目の前の客たちの「俺ラーメン」を作ろうとするだろう。待たされた客は文句を言うだろう。TGALは不満に思うだろう。実店舗側も面白くないだろう、的な。
もうひとつ。Uber Eatsなどのおかげで、すでに飲食店をやっている人間は、自分の店のメニューの一つだけを専門に売るデリバリー専門店をオンライン上に展開できるということに気付かされた。例えば、手作りスコーンを出しているコーヒー専門店があるとすると、オンライン上にデリバリー専門のスコーン店を出すことができる。もちろん、その場合、実店舗のコーヒー専門店とは違う店名でも全然カマワナイ。ポイントは、スコーンを食べたいと思った人間は、ネット上でまずは、スコーン店を検索するのであって、コーヒー専門店を検索するのではない、ということ。
2021年2月24日水曜日
養老孟司の公式YouTubeをたまたま見つけた
2021年2月24日 水曜日/晴れ
養老孟司の公式YouTubeをたまたま見つけた。少し前に始めたらしい。環境音のあるところ(自宅?)で、老人がボソボソと喋っているので、ただでも聞き取りにくいのに、動画にバカみたいなBGMがずっとついていて、さらに聞き取りにくい。つまり、だれかと話している時に「あ、ちょっとテレビ消してくれ」とか「ラジオ消してくれ」とか言いたくなる、あの不快さがある。無論、養老さんの話している内容は面白い。編集の問題。
で、ムカムカしながら聞いていた(見ていた)のだが、途中で、あっと思った。動画は、養老さんの言い澱みや言い間違いを細かくカットして、養老さんが「滑らかに」「滞りなく」話をしているように編集しているので、もしかしたら、ずーっと流れている鬱陶しいBGMは、その「ぶつ切り感」を解消するためのものなのか、と。
あと、養老さんの愛猫「まる」が少し前に死んだことを、動画のコメント欄で知った。ヤマザキマリが出た『ネコメンタリー』の時には、まだ生きている映像が写っていたので、あれからすぐか。南無〜。
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『前田日明チャンネル』。前田日明ダイエットを始める。RINGSでレフリーをやっていた和田さんのジムで。ものすごく高価な「InBody」という計測器で、色々調べる。体重145キロ。しかし筋肉量が92キロ。カレリン戦以来、一切トレーニングしていないのにこの筋肉量は異常、と、和田さん。四股を踏む「和田式」トレーニングをする。
2021年2月23日火曜日
チョコレートの三つの波
2021年2月23日 火曜日/晴れ・吹雪・晴れ
今日は天皇誕生日。ちなみに、昨日(2/22)はKale(Kyle Maclachlan)の誕生日だったらしい。LynchのWeather Reportを観て知った。
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『The Taste of Nature 世界一美味しいチョコレートのつくり方』というドキュメンタリー映画をPrime Videoで観た。東京でgreen bean to bar CHOCOLATEという店をやっている安達という人を取材したもの。若干の山師感あり。
チョコレートの三つの波
【第一の波】コンビニやスーパーのチョコレート。味の均一化のために、添加物を入れて調整する。品質も産地もバラバラのカカオ豆をブレンドして使う。
【第二の波】ブランドチョコレート。ショコラティエたちが、風味や「芸術的」な造形にこだわって作った「高級」チョコレート。しかし、直にカカオ豆は使わず「クーベルチュール」というチョコロレートブロックを溶かして作る。
【第三の波】Bean to Bar。カカオ豆段階からチョコレートを作りあげる。ちょうど、コーヒー専門店が、コーヒー豆の焙煎から始めるようなもの。
カカオの果実は、カカオ種の周りにまとわりついている白いゲル状のもの。アケビに似ている。ライチのような甘酸っぱい味。
*
【メモ】
乳児酒:産業革命時代のイギリスで、夫婦共働きの工場労働者が、幼い子供を(むりやり)寝かしつけるために飲ませた。そのせいで、子供死亡率が高かった。
(NHK R2『会計と経営を巡る500年の歴史』)
現の虚 2014-7-9 ニャアと一声。これでおしまい
現の虚 2014-7-8 手の石が作動し全ては吹き飛ぶ
2021年2月22日月曜日
アニメ版の『ゴルゴ13』の「残光」を観て、結末に「?」が出た。
2021年2月22日 月曜日/晴れ
アニメ版の『ゴルゴ13』の「残光」を観て、結末に「?」が出た。おそらく、大抵の人がそうなるだろう。で、原作(第15巻)に当たってみた(わざわざ eBooksで買って)。
原作とアニメ版との違い。
1)原作では、老FBI捜査官が体育館にゴルゴを「訪ねて」来るまで、ゴルゴは、そのFBI捜査官がそこ(ハワイ)にいたことに気づいていない。一方、アニメ版では、ゴルゴがマフィアのボスを狙撃直後に、車で現場に移動する老FBI捜査官の姿を見つけて、「あの男、6年前の…」という場面が入る。
2)原作では、老FBI捜査官が狙撃された後で、「意味深な会話」をする無関係の二人の男が登場するが、アニメ版では全カット。
で、結論。『ゴルゴ13』の「残光」で、ゴルゴが最後に、老FBI捜査官を狙撃するのは、「仕置き人」でいうところの「仕置きを見られたら目撃者を消す」という「掟」に従っただけ。他は何もない。
一瞬、ゴルゴを「追い回す」この老FBI捜査官を、国家の上層部が邪魔に感じて(なぜなら彼らはゴルゴを便利に使い続けたいから)、ゴルゴに老FBI捜査官の始末を依頼したのかと思ったが(つまり、ゴルゴはマフィアのボスの狙撃と、この老FBI捜査官の狙撃の二つの仕事のためにハワイに乗り込んできたのかと思ったが)、アニメ版では、ゴルゴはたまたまこの捜査官の姿を見つけたという演出になっているので、それは違う。
では原作の方はどうかというと、こっちはもっとシンプルで、老FBI捜査官は、本当にいきなり体育館に現れて、ゴルゴに警戒感を抱かせるだけ。原作では名前すらない。作品も短く、どこをどう読んでも、「実は、ゴルゴはこの老捜査官の暗殺も当初の計画にあった」ような匂いはまるでない。代わりに描かれるのは、この老FBI捜査官が醸し出す「お前(ゴルゴ)のことは全てお見通しだ」感を、ゴルゴがびんびん感じているところ。ゴルゴ側から見た場合、行動が読まれるということは、どこかで待ち伏せされて自分が「暗殺(逮捕は意味がないので)」される危険があるということ。ゴルゴにとって、この老FBI捜査官は、そういう「危険」な存在。今は殊勝なことを言っているが、いつまた牙をむいて襲って来るとも限らない。だから、今、始末する。これがあの結末になる。で、原作では、最後の無関係な男達の会話で、その「理由」を説明している。
捜査官がゴルゴに対して、くどくどと、「もうやる気がない」「見逃すから出ていってくれ」「私は君の知っている昔の私ではない」と言い続けるのは、実は、「だから、私を見逃してくれ」ということ。しかし、捜査官は、ゴルゴの行動パターンを読めるくらいに、ゴルゴのことを詳しく調べ尽くしているのも事実で、ゴルゴはそこに「脅威」を感じて、プロとして生かしてはおけないと判断したのだ。
「残光」というタイトルは、つまり、ゴルゴを電気椅子送りにしようとした嘗ての情熱の炎が捜査官の心のなかにまだ燃えくすぶっている、その炎の光。その「残光」がゴルゴには見て取れた。だから、始末した。
こうも言える。老FBI捜査官は老いて、さらに若い妻も持ち、もはや嘗てのプロフェッショナルとして魂を失ったので、ゴルゴが犯人だとわかっているにも関わらずゴルゴを電気椅子送りにすることに全力を傾けようとはしない。一方でゴルゴは依然としてプロフェッショナルのままなので、自分の正体を知り、かつ、自分の行動パターンまで読んでしまうような捜査官を「見逃す」ことはない。二人のプロフェッショナルの、その対比の描写。
2021年2月21日日曜日
DAICON FILM用の『帰ってきたウルトラマン』をYouTubeで見た
2021年2月21日 日曜日/晴れ
岡田斗司夫が脚本を書き、庵野秀明が総監督をしたDAICON FILM用の『帰ってきたウルトラマン』をYouTubeで見た(岡田斗司夫の昔の対談とかでちょいちょい名前が出てきて存在自体は知っていた)。MAT隊員を演じた「俳優陣」の演技/芝居は、ともかく、作品全体の「完成度」は、オタク魂炸裂という好印象。庵野が素顔で演じるウルトラマンがまたよろしい。考えてみれば、ウルトラマンがもし地球人なら、当然ああなわけだし。それにしても、結局、のちの『エヴァンゲリオン』も『シン・ゴジラ』も、そしておそらく今度の『シン・ウルトラマン』も、このDAUCON FILM『帰ってきたウルトラマン』の「リメイク」「リテイク」「再構成」「再挑戦」なのだとわかる。
*
年末のNHKの『岸辺露伴は動かない』が好評だったせいだろうけど、GYAO!で、アニメ版の『JOJO』の第4部をまた配信している。あの有名な[露伴の「だが断る!」]がある『ハイウェイスター』のエピソードはこれから配信。今、吉良吉影の親父(写真の親父)とかじゃんけん小僧のあたり。『JOJO』は観なきゃ観ないで平気だけど(だって、アニメも見たし、原作に至っては何周もしてるし)、まあ、観るとやっぱり面白いよね。
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使用済みの蛍光灯をスーパーの回収ボックスに入れ、断線したヘッドホンやバカになった[プレステ3のコントローラ]などを「循環コンビニ」に持って行き、帰りにツルハでビールなどを買って帰るという大遠征をした。1時間かかった。こんなに外を歩いたのは一年ぶりか。
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今日の岡田斗司夫ゼミは急遽予定変更された内容だった。よゐこの有野とTKOの木本をゲストに迎えての「オンラインサロン」談義。
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近所のジンギスカン屋で買ってきたマトンのジンギスカンを晩飯に食べた。2度目。やっぱり旨い。
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寝てる間に奥歯で舌を噛むという「事故」をよく起こす。おそらく、歯ぎしりとかその辺が原因なのだろう(ネットにもそう書いてあった)。マウスピースを手に入れるべきだと考え、昼間ドラグストアで尋ねたら、ないという。アマゾンで探してみたら、出てくるのは出てくるが、手頃な商品はどれも芳しくない評判。で、高いのは良さげだが、これなら行きつけの歯医者で自分専用の物を作ってもらったってそんなに金額的には変わらない感じ。あと、ほとんどの商品が中国製だというのも、なにか「時代だね」と思った。調べた限りでは日本製は一つ。アメリカ製が二つ。この二つのアメリカ製がやたらと高い。しかも、このアメリカ製の商品の宣伝文句に、仮にも口に入れるものを中国人に云々という意味の一文があって、笑った。一定数存在する[日本人の或るタイプの方々]の「メンタル」をよく分かってらっしゃる。
2021年2月20日土曜日
途中に「全裸」という単語さえ入れれば、適当な固有名詞を並べただけでも何かやばい犯罪風になる
2021年2月20日 土曜日/晴れ・暖かい
『ちきゅうラジオ』でジブチのポピュラー音楽を3曲聴いた。レゲエ+中東+インドみたいな音楽。バンドの名前はグループRTD。国営ラジオ放送局 Radiodiffusion-Télévision Djibouti 専属だから、RTDらしい。
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『地球ドラマチック』で、猫のドキュメンタリーを観た。特に新しい知見はなかった。
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誤嚥性肺炎を取り上げた『チョイス』を観た。人間がものを飲み込む時に、鼻の穴の入り口を塞ぎ、期間の入り口を塞ぎ、舌骨を動かす、という三つのことを「自動的」にやっていることを知った。
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ナインティナインが司会をしているENGEIなんとかいうネタ番組で空気階段のネタを見た。途中に「全裸」という単語さえ入れれば、適当な固有名詞を並べただけでも何かやばい犯罪風になることを教えてもらった。
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『Switchインタビュー達人達』で、大川興業の大川総裁と、発光ダイオードの数字のカウンターで世界に認められたという現代美術家のオッサンの対談を見た。大川総裁の話は面白かったが、数字の現代美術家のオッサンの言ってることはスカスカだった。芸術をやりたい人ではなく、芸術家と呼ばれたい人の典型。
2021年2月19日金曜日
『カメラを止めるな!』をPrime Videoで観た。
2021年2月19日 金曜日/晴れ
『カメラを止めるな!』をPrime Videoで観た。今頃。冒頭に流れる「37分の長回しゾンビ映画」を撮った連中の奮闘を描いた映画。つまり、映画自体は3重のメタ構造。さらに、最後のエンドロールで、一番「外側」の『カメラを止めるな!』そのものの撮影場面も流れるので(ジャッキー・チェンの映画のエンドロールみたいに)、観客は[4層目も視点]も観られる。
今はなき「テレビの生ドラマ」のドタバタ映画の系譜。だから『青い炎』や『ラヂオの時間』に近い面白さ。ともかく、ポスターや宣伝文句や予告編以外の情報無しで観れば、観る前に想像していた内容とは全く違うことに「驚く(良い意味で)」映画。あの予告編とかを見ると、誰だって『ブレアウィッチプロジェクト』系の映画だと思う。そして、敬遠する。勿体無い。
だから、難しいのは、宣伝の仕方(予告編の作り方)と、「事前の説明」なしで最初の「37分」をどうやって「切り抜けるか」。「切り抜ける」というのは、映画館なら観客に席を立たせないようにすることであり、家庭での鑑賞なら、停止ボタンを押させないようにすること。「37分」が過ぎてからがこの映画の「本番」であり、最初の「37分」はネタフリだからね。だから、この映画の「悩み」は、ナイツの、延々とネタを振り続け、最後に一気に回収していくあの漫才に近い。いやそれはちがうか。
*
§º 物理現象=正のエントロピー、生命現象=負のエントロピー、知性現象=エントロピーの制御=世界の創造。知性現象とは、世界を作り出す現象。自身を取り巻く世界を「理解」することは、とりもなおさず「世界を作り出す方法」を学ぶこと。知性現象が行なっている全ては、突き詰めると「独自の世界の構築」である。知性現象の本質、気づいてしまえば、単純な話。
*
【メモ】
アウンサン・スー・チーは全て名前。ミャンマーには苗字というものはない。それぞれの言葉の意味は「アウン=勝利」「サン=珍しい」「スー=輝く」「チー=集まり」。全部まとめると「勝利の珍しい輝く集まり」。
ミャンマーの軍隊は、もともと、日本軍の協力によって作られた、イギリスからの独立戦争を戦うための軍隊。その時の軍のトップが独立運動家アウンサン将軍で、つまりは、アウンサン・スー・チーのお父さん。
(池上彰/NHKラジオ)
@ちなみに、ウィキペディアによると、お父さんのアウンサンには日本名があって「面田紋次」。めんだもんじ? おもだもんじ? 読み方は知らない。
2021年2月18日木曜日
今日観た『剣客商売』「誘拐(かどわかし)」は、これまでの第4シーズンのエピソードと雰囲気が全く違っていた
2021年2月18日 木曜日/吹雪と晴れ
今日観た『剣客商売』「誘拐(かどわかし)」は、これまでの第4シーズンのエピソードと雰囲気が全く違っていた。すなわち第3シーズンまでのピリッとした感じに戻っていた。まず、画の色味がちがっていた(フィルムっぽくなっていた)。アングルも凝っていたし、背景の描写も凝っていた。第3シーズンまでのファン(製作者を含む)から文句が来て「テコ入れ」でもあったのかな、と思った(とは言っても、もちろん、大昔のテレビドラマを再放送しているのだから、テコ入れ云々は「今」の話ではない)。
で、面白く観ていたら、理由がわかった。三冬さんが誘拐(かどわかし)にあって、大治郎が、概ね孤軍奮闘で救出し、結果、田沼の殿様(三冬さんの父親)発信で、二人の結婚が成るというエピソードだったからだ。つまり、「特別」な回だったのでチカラが入っていたのだ。完全に、太秦以外のところにロケに出ていて、普段は目にしない場所がいっぱい映った。あとでエンドロールを観たら「仁和寺」とかでてきたから、ほらね、と。さらに、ネットで調べたら、田沼屋敷は、随心院薬井門と粟生光明寺方丈だった。
*
【メモ】
“中世ヨーロッパに登場した解決策は、没食子(もっしょくし)インクと呼ばれるものだった。実際、西洋文明の歴史そのものが、没食子インクで書かれて来た。レオナルド・ダ・ヴィンチはこのインクでノートに書いた。バッハはこれでコンチェルトや組曲を書いた。ヴァン・ゴッホもレンブラントもこれでスケッチした。アメリカ合衆国憲法はこのインクで後世に委ねれらた。”
“没食子インクは最初に混ぜた時にはほとんど色がなく、別の植物性染料を添加しなければ、自分がどこに書いているのか見分けるのが難しい。しかし、空気にさらされると鉄成分が酸化するため、乾いたインクは耐久性のある深い黒に変わる。”
(ルイス・ダートネル『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』より)
*
BBC Sound の「Witness History」で、He-La細胞の「提供者」の話を聞いた。名前は、Henrietta Lacksという黒人女性。子宮頸がんで31歳で死んだ。検査の際に採取された細胞が、果てしなく分裂を繰り返す「不死」の細胞だったので、研究用の細胞として利用されるようになった。しかし、Henrietta当人の承諾は全く受けてなかった。当時はそれが「普通」だったようだ。He-La細胞(ひーらーさいぼう)という呼び名は、だから、Henrietta Lacksの省略。その顛末を書いて2010年にベストセラーになった本が、番組内で紹介されていたので、早速アマゾンでサンプルをダウンロードした。無論、英語の原書。読みやすい英文だった。そのうち買う。
現の虚 2014-7-7 物腰の柔らかい男
2021年2月17日水曜日
24時間置きに1話ずつ読めるシステムで今読んでる『マトリズム』という漫画が面白い
2021年2月17日 水曜日/晴れ
eBooksで24時間置きに1話ずつ読めるシステムで今読んでる『マトリズム』という漫画が面白い。麻薬取締捜査官の話。むやみに飛んだり跳ねたりしない、地に足がついた「語り口」が好い。同じシステムで読んでいる『島さん』という漫画も好い。元ヤクザの爺さんが、コンビニでバイトをしている話。さらにもうひとつ『鈴木さんは静かに暮らしたいだけ』(だったと思う)という漫画。若い女の殺し屋(拳銃使い)の話。これは、まだ、ちょっとどうだろう。最初は好いと思ったけど、子供を「引き取って」的な展開になってきたので、もうダメかもしれない。
それはそうと、この「24時間置きに少しずつ読める」というシステム(「タイマー制」だか「タイマー読み」だかそういう名前)ってのは、「コンビニ立ち読み」に代わる新しいスタイルだと思った。考えてみると、漫画を読まなくなったのは、コンビニで立ち読みしなくなった(できなくなった)からだ。「コンビニで毎週「少しずつ」しかし「複数」の作品を並行して立ち読みし、気に入った作品に出会い、その中で特に気に入った作品の単行本を買う」という「仕組み」を、この「タイマー式」は再構築している気がする。現に全然知らなかった『マトリズム』を買おうかなと思ってるもの。
*
『TRICK』の一番最初のエピソードをPrime Videoで観た。上田次郎(阿部寛)が「霊能者」や「超能力者」のインチキを暴く「副業」(本業は大学教授)を始めたきっかけを知りたかったからだ。
で、わかった。
勤務先の東京科学技術大学の理事長の娘を「母乃泉」という宗教団体から取り戻すために、単独で乗り込んだら、そこの教祖(菅井きん)に逆に「あと10日で死ぬ」という呪いをかけられ、どうにかしなければならなくなって、彼女に対抗できる霊能者を(霊能者のインチキを暴くからかかってこいという記事を雑誌に載せることで)募集したら、マジックショーの舞台を首になった山田奈緒子(仲間由紀恵)がやってきた、という流れ。つまり、上田次郎は、超能力者や霊能者の「インチキ」を暴く「副業」を自発的に始めたのではなく、雇い主(?)である理事長の「頼み」で、いわば「他人発信」で始めたのだ。「本物」の超能力や霊能力を明らかに信じている(恐れている)フシのある上田次郎がどうして、そういう輩の「トリック暴き」なんかやってるのか、今ひとつピンと来なかったのだが、これで分かった。ヒトに頼まれて一度だけやったら、うまく行って、それが評判になって「トリック暴き」プロとして、依頼が来るようになってしまったのだ。なるほど。
にしても、『TRICK』の第一回のエピソードが3話連続モノだったとは知らなかった。もう一つ。生瀬が若い。顔が脂ぎってる。
2021年2月16日火曜日
『VHSテープを巻き戻せ!』原題「REWIND THIS!」を観た。
2021年2月16日 火曜日/風強い
『VHSテープを巻き戻せ!』原題「REWIND THIS!」をPrime Videoで観た。VHSビデオマニアたちが、VHSの形で夜に出回った映画について語るドキュメンタリ。日本の「Vシネマ」や、「攻殻機動隊」の押井守なども出てくる。しかしまあ、全体の印象は、BS放送とかでやる、他愛もないオタク向け番組。ひとつ印象に残ったのは、大手映画会社は、物理的なメディア(VHSやDVDやブルーレイ)の消滅を望んでいるという指摘。というのも、このままネット配信などが主流になれば、映画会社は自分たちが権利を持っているコンテンツの流通を中央集権的にコントロールできるようになるから。具体的に言うと、或る作品の値段を釣り上げようと思ったら、江戸時代の米問屋のように、配信を一時的に休止して、需要の高まりを待てばいいのだ。そのコンテンツを収めた物理的な媒体が人々の手元に残っていないなら、そういう「非民主的な」商売ができる。なるほどね、と思った。
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§º消耗品という概念は、偏に、人間という生き物の寿命の長さに拠る。一兆年の寿命を持つ存在にとっては、太陽ですら消耗品である。だから昔、村上龍の『すべての男は消耗品である』の意味がイマイチピンと来なかった。だって、この宇宙に[消耗品でないもの]なんてない、と思っていたから。
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§ºいわゆる「トロッコ問題」は、問題ですらない。線路を切り替えないという選択や、太った男を橋から突き落とさないという選択は、結局のところ「傍観者の立場をとる」ということであり、それは、「トロッコ問題」の当事者の立場から身を退くという選択だからだ。これを逆から言えば、「トロッコ問題」の当事者の立場に立つなら、必ず、切り替え機は切りかえるし、太った男は突き落とす。「切り替えない」「突き落とさない」という選択をした時点で、「トロッコ問題」を試される人間は消えて、傍観する人間が現れる。
この世界には、現に、数えきれない数の「トロッコ問題」が存在しており、我々は、そのほとんど全てに「参加」しない。猫嫌いの夫と別れて保護猫の里親にはならないし、仕事を辞めて地球の裏側に井戸掘りにも行かない。「知らないから」という場合もあるし、「知っていても」という場合もある。
「トロッコ問題」の本当の対立は、「トロッコ問題」を問題だとみなす人間と、そんなものは問題ではないとみなす人間の間に存在する。最初に言った「線路を切り替えない」「太った男を橋の上から突き落とさない」という選択は、その方が「正しい」からそう選択するのではなく、そういう状況に関与しないという立場からそう選択する。飢えたトラに襲われている鹿を助ける手段を持っていても、飢えたトラの狩りの邪魔をしないのは、それが正しいからではなく、ただ関わらないだけなのだ。
「トロッコ問題」が問題になりうるのは、選択を迫られる人間が、選択の結果の利害の外にいるときだけだ。もっと具体的にいうと、選択を迫られる人間が、結果がどっちに転ぼうが究極的には「どうでもいい」立場にいるからだ。だから、もしも、線路を切り替えることで自分の子供が助かるなら、それは全然「トロッコ問題」にはならない。選択した結果によって、自分の子供を失うか、取り戻すかだからだ。これは、もはや「トロッコ問題」の問題ではなく、その人自身の「利害」の問題である。
現の虚 2014-7-6 ちがう。芝生の紙はヒッカケだ
現の虚 2014-7-5 棘の藪と真鍮の潜水服と白い手とオランウータン
現の虚 2014-7-4 深い水の底に待て
2021年2月15日月曜日
YouTubeで偶然見つけた『Wizardry』のOVAを観た。酷かった。
2021年2月15日 月曜日/雨
YouTubeで偶然見つけた『Wizardry』のOVAを観た。酷かった。1991年の作品らしい。声優陣は当時の一流どころ。しかし、物語がスカスカ。「THE 二次創作」だった。ちなみに、『Wizardry』は元祖コンピュータ3DRPGで、ファミコン版が出た時、散々やって、 MURAMASA BLADE(妖刀村正)どころか、SHURIKEN(手裏剣)も二つ三つも持っていた。
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『ガンダム』視聴メモ(抜粋)
第34話「宿命の出会い」
アムロ「ああん、天気の予定表ぐらいくれりゃいいのに」
@コロニーなので天気「予報」ではなく、「予定表」なのだ。
雨宿りをするアムロ。飛んでいる白鳥を見て「鳥だ」と呟いた直後、いわゆる「ニュータイプ」の「イナズマ」が額から出る。これが「世界初出」。しかし、のちに加わる「ピロリン」音はまだない。つまり、無音でイナズマだけが一瞬見える。
この直後、ララァと出会う。
ララァ「美しいものが嫌いな人がいて?」(謎の3回リフレイン)
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(サイド6に入港するザンジバルのブリッジで)
マリガン「コンスコン隊、ほおっておいてよろしいのですか?」
シャア「やむを得んな。ドズル中将もコンスコンも、目の前の敵しか見ておらん。その点、キシリア殿は違う。戦争全体の行く末を見通しておられる」
マリガン「何があるのです? サイド6に」
シャア「うん。実戦に出るのも間近い。そうしたら分かる」
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シャアのザンジバルがホワイトベースの真横に「係留」される。
ブリッジでその様子に「驚く」ホワイトベースの面々。
カイ「へえ、こりゃ驚きだぜ」
ミライ「敵の戦艦と同じ港に入るなんて、中立サイドならではの光景ね」
カイ「漫画だよ、漫画!いっそのこと、敵さんをここに招いてパーティでも開きますか。ねえ?」
スレッガー「へへ。そうだな」
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アムロ、父親を再訪する。
テム「うーん。私は嬉しいよ、お前がガンダムのパイロット。昨夜渡した部品はどうだった?」
アムロ「え?」
テム「お前に渡した新型のメカだ。ええ?!あれは絶大な効果があっただろう? うん? アムロ?」
アムロ「え、ええ、そりゃもう…」
テム「そうか、うまくいったか…へへ、よーし、やるぞやるぞ、じっくり新開発に打ち込むぞ。ははは」
アムロ「と、とうさん…」
テム「そうか、うまく行ったか、そうさ、私が作ったものだからな…これからが腕の…」
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その帰りに、父親のことを思い出しながら運転していたバギーのタイヤがぬかるみにハマる。
アムロ「近道なんかするんじゃなかった」
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サイド6の領空外で待ち構えるコンスコン隊。前回12機も破壊されたのに、まだ6機のリックドムを持っている。ドズルの入れ込みようの現れか。かつて、補給を求めたシャアに要求以下の数のザクしか回さなかった人間と同一人物とは思えない。
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アムロ、次々とリックドムを撃破して行く。
ドムパイロット1「まるで、こっちの動きを読んでいるようだぜ!」
ドムパイロット2「き、気まぐれだよ。まぐれだ!」
ドムパイロット1「こうなりゃ撹乱するしかない。例の手で行くぞ!」
ドムパイロット2「わかった」
アムロ「見える…動きが見える。見える!」
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(ニュータイプのイナズマを光らせ、ガンダムの背後をとったはずのリックドムを撃破するアムロ)
ブライト「何があったんだ? 今日のアムロは勘が冴えている」
@アムロ、ニュータイプ覚醒。
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コンスコン「は、話にならん。も、木馬一隻に、こ、こ、こんなに手こずって。シャアが見ているんだぞ!シャアが! 特攻せよ! このチベを木馬の土手っ腹にぶつけえい!」
@軍人魂を見せるコンスコン。
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テレビ版では、テレビ中継を見終わった後テムは死なない(階段を転げ落ちない)し、シャアもマスクをつけたままでララァと接している。というか、テレビ版のシャアは、ララァの前ではずっとマスクをつけたまま。つまり、この辺が劇場版の「日和った」展開とは「違う」のだ。テムは生き続けたほうが「残酷」だし、シャアは、やっぱり人前ではマスクを「取れない」のだ。
現の虚 2014-7-3 虫除けスプレー
現の虚 2014-7-2 額の穴を這い出してくる黒い虫は煙草の火で焼け
現の虚 2014-7-1 交差点事故
2021年2月14日日曜日
近所のパン屋「パン工房ゆう」の生チョココロネを食べた。旨い。
2021年2月14日 日曜日/晴れ
『アシュラ』をPrime Videoで観た。2012年の作品。秋山ジョージ原作の映画化。CGアニメが綺麗。しかし、内容は、ただの『まんが日本昔ばなし』。原作は、無料の第1巻を大昔に読んだきりだけど、こんな「優等生」な世界だったかなあ。もっとササクレ立って、パンクだったような印象。
それはともかく、この映画では最後、アシュラは坊さんになっている(で、木で仏像なんか彫ってる)けど、原作でもそうなのかな。アシュラの声は野沢雅子。ナレーション兼アシュラを導く法師の声は北大路欣也。ヒロインの農夫の娘・若狭の声は林原めぐみ(『ポケ戦』のクリスチーナ・マッケンジーの声)。
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近所のパン屋「パン工房ゆう」の生チョココロネを食べた。旨い。コンビニや工場パン屋で売っているチョココロネの「チョコ」は「チョコレート風味の何かベタベタしたチョコレート色の甘いもの」でしかないが、パン工房ゆうの生チョココロネのチョコは、ちゃんとチョコ。全然違う。
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録画した番組を観終わったタイミングでたまたま始まった、阿部寛と常盤貴子が主演の北海道中標津が舞台のNHKのドラマを少し観始めたら、なんか面白くて最後まで見てしまった(正確に言うと、ドラマの途中で「こじらせライブ」の配信開始時間になるので、ドラマは一旦録画して、続きは「こじらせライブ」と「岡田斗司夫ゼミ」が終わった後で観るカタチで、全部見た)。滑舌の悪い阿部寛がまるで健さんのようなキャラを演じてて面白かった。最後に、阿部寛の演じる男の裁判に判決が出るまでに一年もかかったことに驚いた。有罪ならともかく、無罪判決だったとしたら、判決が出るまでに「失われた」一年は誰が補償してくれるんだ、と思った。あと、ドラマの監督は山田洋次で、だからか、劇中に流れるBGMが『寅さん』ぽかった。
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『久保みねヒャダこじらせライブ#9』のライブ配信を視聴した。前半は、バレンタインデーからの贈り物全般の話や、音声SNS「CLubhouse」などの話題。後半は、ゲストに阿佐ヶ谷姉妹を迎えて、液体ベスト3や、てんぷらベスト3などの話。
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岡田斗司夫ゼミの生配信を視聴した。「ガンダム講座」第28話「大西洋血に染めて」の解説。しかし、ブーンが「地元の漁業組合の飛行機」でホワイトベースに潜入するとこまで行かずに「限定」は終わった。次回の「ガンダム講座」で続きをやるのかな。前回、2話分まるごと解説をやって翌週まで体調を壊したから、用心しているのだろう。結構なことだ。