2020年11月18日水曜日

『ガンダム』視聴メモ:第22話「マ・クベ包囲網を破れ!」

 

2020年11月18日 水曜日/晴


『ガンダム』視聴メモ:

第22話「マ・クベ包囲網を破れ!」


ブライトが(リュウの死もあって)過労でぶっ倒れる。また、岡田斗司夫が言う「ベッドで起き上がったブライトさんの下半身がない」作画崩壊もある。

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倒れたブライトのことが心配でたびたび様子を見に行く未来を評して、セイラがブリッジの通信席に座って縫い物をしながら言う。

「こんな時、いないと困るのよね。サンマロに任せておけばいいのに」

@自分の兄(シャア/キャスバル)のこととなると周囲の迷惑は御構い無しでヒステリックな行動に出るのに、「他人」の心の機微には全く無頓着なセイラという女の「根っこの部分がダメな感じ」がよく出ている場面。その一方で、アムロは、部品の場所を訊きにわざわざ医務室に寄ったのだが、そこで、ブライトのことを、まるで恋人か母親のように心配しているミライの様子を見て、一瞬で「邪魔しちゃいけない」と遠慮し、何も聞かずに出て来る。


また、ミライに対して、セイラが「(爆弾をしかけられたのを)オペレーターのせいだなんて思わないでくださいね」と割ときつめの表情でいう場面もある。それに対して(そんなことは思ってもみなかった)ミライは「そんな…」とだけ答える。ここでも、セイラの「めんどくさい女」ぶりが出ている。つまり、こんな大変な時に、何度もブライトの様子を見に医務室に行ってブリッジを空けてしまうミライの、指揮官(代理)としての不適切な行動を遠回しに非難しているのだ。あるいは、セイラは自分だったらもっと上手くやれるのにと思っているのかもしれない。いや、そうじゃない。結局、ブライトとミライが「なんとなくできている」ことに対する、無自覚な嫉妬だろう。

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マ・クベの「木馬」のイントネーションが独特。シャアの「木馬」は平坦だが、マ・クベの「木馬」はアタマの「も」にアクセントがある。ガンダムファンの「アムロ」のイントネーションと同じ。因みにシャアの「木馬」は、歌手の「安室奈美恵」の「あむろ」のイントネーション。


@『ガンダム』はやっぱり、時間も資源も人材も限られた追い詰められた「現場」での関係者(社員、スタッフ、責任者)の「奮闘」を描いたものだと思う。その点で、いわゆる「町工場ドラマ」「中小企業ドラマ」だろう。あるいは、『SHIROBAKO』である。



晩飯は、ふるさと会から来た「酢鶏」とビール(一番搾り)。