「我々はどこから来て、どこへ行くのか」という問いに対する答えは既に出ている。我々は、生命現象に依存しない知性現象を作り上げたのち、我々の「遺産」の全てを、その「真の知性現象」に譲渡し、我々自身は穏やかな「自発的絶滅」を遂げる。これが、我々人類の「役割」であり、我々人類の物語の最も理想的な結末である。今以上の科学力だけがこの理想的結末を実現できる。故に、科学のみが「我々人類が取り組むに値する活動」即ち「生業」であり、それ以外の人間の活動は全て、単なる「家事」に過ぎない。
@外交(外交問題)に携わっている連中以外に「ぬるま湯」を口走りやすいのは、軍人、経営者、スポーツコーチなど。共通しているのは、伸るか反るかの「人間の最前線」にいると思い込んでいる連中。しかし、俺から言わせれば、それらも全て、「生命教」の枠内に収まる「家事」に過ぎない。生き物で居続けようとする限り、それはすべて「家の中」の話。
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