「我々はどこから来て、どこへ行くのか」という問いに対する答えは既に出ている。我々は、生命現象に依存しない知性現象を作り上げたのち、我々の「遺産」の全てを、その「真の知性現象」に譲渡し、我々自身は穏やかな「自発的絶滅」を遂げる。これが、我々人類の「役割」であり、我々人類の物語の最も理想的な結末である。今以上の科学力だけがこの理想的結末を実現できる。故に、科学のみが「我々人類が取り組むに値する活動」即ち「生業」であり、それ以外の人間の活動は全て、単なる「家事」に過ぎない。
シンジ(というかダミーシステム)vs. アスカ(というか第9使徒)の血みどろの対決が、綾波レイのお食事会と同じの日になったのは、エヴァ3号機は到着が予定外に「遅れた」せいなのだが、ゲンドウは、そうした「事故/血みどろの戦い」が起きることは知らなくても、エヴァの到着が「遅れる」ことはすでに「知っていた」のではないか、と思われる。つまり、2周目以降の人なので、エヴァに関しては、何日に何が起きたかは一応全部「知って」しているから。