2020年9月1日 火曜日/曇り。涼しい
『私の家政夫ナギサさん』の最終回を観た。結婚後に「私の家政夫」の「家政」が取れて、「私の夫」となるのは予想していた。あと、富田靖子の夫が、元々登場しているダレカだろうとは予測していたが、まさか、飯尾さんとは思わなかった。「ジャギ」がそうだと思っていた。それから、番組終了後に、2時間枠で「その後」のキャラクターたちを描いた特別編がすぐ来週に放送されることが発表された。
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特定の洗濯物に突然カビがドカンと発生する現象の理由がよくわからない。[着て洗う]を繰り返していくうちに徐々にカビが増えていくのではなく[昨日干したときにはなんでもなかった服を今日取り込もうとしたらダーンとカビだからけ]という現象。実は、実際には、「徐々に」カビが増えて行っているし、よく見れば、その「途中」の様子は見えるのだが、「思い込み」でカビなんか生えてないと思っているから、その「途中の状態」が「見えない」だけ、ということも確かにありうる。だから、[ドカンとカビだからけ]になる直前の様子を、機械の目即ち子供の目つまりは客観的な目で見れば、実は、カビだらけの服を平気な顔をして着ているのかもしれない。それはそれで怖い。
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√靴を履いてない。靴下もない
板の上で目を覚ました。
床に仰向けでまっすぐ。
暗い。
右に太い人影?
触ると樹皮の感触。
床板と天井を突き破り部屋を貫通している。
背中が寒い。
靴を履いてない。靴下もない。
足の向こうの壁で赤い点が明滅している。
立ち上がって近づく。
インターホンの通知ランプ。
ボタン。
「あ、やっと出たね。急いで下へ来てくれ」
ドアを開ける。
この時、昔住んでいた部屋だと気づいた。
素足でタイル張りの内廊下を歩く。
階段の下で誰かが待ち伏せしている。
踊り場まで戻り、壁を押す。
通路が現れて入る。
通路を追って来る。
突き当たりのエレベータに間一髪。
「あ、来たな」
と、ボイラー技士の背中。
うっすらと煙が昇っている。
焦げてはいけないものが焦げた匂い。
「ちょっとした事故があってね」
指差すために上げた腕は爛れている。
「あの蓋を開けて、中を調べてみてくれ」
しかし開け方を知らない。
「大丈夫、見ればわかる」
なるほど。
肘まである耐熱手袋をはめて取っ手を掴む。
それでも蓋の熱を感じる。
蓋を開けた。
と同時に、後ろから押されて、中に落ちた。
熱くて暗い竪穴。
きっとこのままどこまでも落ちていくのだ。