2020年9月25日 金曜日/晴れ。肌寒い
『熱海の捜査官』メモ:
「3年前」に死んだ(桂東さんの調べ)蛇川老人は、旅先の、天国に一番近い島ニューカレドニアで死んで、「天国」の南熱海の「バスのルート」に現れたから、アロハシャツを着てるのだろう。
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去年やっていた朝ドラの『あおぞら』(観てない)の主人公の仕事場には、高畑勲や宮崎駿がモデルになってるキャラが出ていたことを、岡田斗司夫のおかげで今日知った。
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核のゴミの埋立地に立候補を表明した寿都町について取材したNHKのローカル番組を観た(その番組自体は大泉洋の事務所の社長がMCをやっているドーシヨウモナイ代物)。
当地の町長は、ただただ交付金が目当てで、実際に町を埋立地にする気などサラサラないことが、さらに良くわかった。ヤヤコシくなっているのは、町長がそういう「腹の中」を公言するわけにはいかないから。
しかし、まあ、そんなことを公言しなくても、町長が交付金だけもらってどこかの段階で断るつもりなのは、フツウの知能があればだれでも察しがつく。
政府が示している「埋立地」の決定の仕組みを、大学の「人体実験」に喩えるなら、そのバイト募集の条件は、「問診を答えてくれたら20億円を払う。問診で合格した場合に、次の段階である身体検査を受けさせてくれたらさらに70億円払う。しかも、嫌になったら、次の段階に進むことなくやめて構わない」という、マトモな感覚なら詐欺としか思えないような「超低姿勢」の「超美味い話」。
もっと身も蓋もなく言ってしまえば、「アンケートに答えてくれた20億円を進呈する」と言ってるようなもの。しかも、それを言ってるのは、天下の日本政府なのだ。本来なら、挙げる手があるやつはみんな手を挙げててもおかしくないはずなのに、実際に手を挙げたのは北海道の貧乏町だけ。
なぜなんだろう?
理由はいくつか考えられる。そのいくつか考えらえる理由は、それぞれに段階というか次元が違っている。
例えば、一番最初に思いつくのが、「いくらなんでも話がうますぎる」から警戒している、というもの。日本政府はいつでもやめていいと言っているが、一旦手をあげたら、国家権力が、その暴力装置を脅しに使いながら、なし崩し的に、あるいは「裏から手を回して」、辞退できないようにするのではないか、という疑念。あるいは恐れ。「ちょっとしたアンケート」は「詐欺」の常套手段だしね。
(明日に続く)