「我々はどこから来て、どこへ行くのか」という問いに対する答えは既に出ている。我々は、生命現象に依存しない知性現象を作り上げたのち、我々の「遺産」の全てを、その「真の知性現象」に譲渡し、我々自身は穏やかな「自発的絶滅」を遂げる。これが、我々人類の「役割」であり、我々人類の物語の最も理想的な結末である。今以上の科学力だけがこの理想的結末を実現できる。故に、科学のみが「我々人類が取り組むに値する活動」即ち「生業」であり、それ以外の人間の活動は全て、単なる「家事」に過ぎない。
「9という数字には特別な意味はない。人間の指がたまたま10本だったせいで、十進法が採用されたせいで、たまたま[単体では最も大きい数字]の地位にいるだけのニセモノ。二次元を積み重ねることで出現する三次元を認識する場合の、最も少ない要素が「上下左右前後」の6面である。すなわち、6という数字こそが、この4次元時空間に存在する我々にとって特別なのだ」