2020年9月26日土曜日

核のゴミ埋立地騒動(その2)

 

2020年9月26日 土曜日/曇り


(昨日の続き)


つまり、最初に約束したはずの「住民の同意」という条件を日本政府が反故にするかもしれないという疑念と懸念を持っている町民がいるということ。そんなことを思うのは、日本政府を詐欺集団か、「良くて」全体主義の独裁政府のようにミナシテいるからだけど、しかし、ホンモノの全体主義の独裁政府なら、「地元」には事前に何も知らせず、勝手に調べて、勝手に地質調査等を始めて、勝手に建設工事を始めるわけで、あとでなかったことにする(取り下げる/踏みつけにする)つもりの条件をわざわざ提示するような回りくどいことはしない。


何か思い違いをしている人が多いが、福島原発をはじめとする、日本各地の原発や、青森の「再処理施設」は、「地元住民の同意」が得られたから、あの場所に存在しているのだ。日本政府が「住民の同意」という条件を反故にしたからではない。


すると、寿都町の町民のうちで、町長の腹づもりが分かった上で反対している連中は、同じ町内の町民たちを恐れているということになる。つまり、一旦「立候補」してしまうと、埋立地にしてもかまわないと言い出す町民が出てきて、町が本当に埋立地になってしまうことを恐れているのだ。


これとは全く次元の違う「反対」も考えられる。どこかの段階で「調査」が中止になるのが「不自然」にならないように、あらかじめ「町内には根強い反対意見が前からあった」という状況を「演出」するための「反対」だ。そもそも、町長は、わが町を「埋立地」にするつもりは初めからないのだから、それを「知っている」町民には、町長に反対する理由はないのだが、町をあげての賛成賛成では、初めから交付金「持ち逃げ」の立候補だと、世間様にバレてしまうので、とりあえず一定数の町民は「断固反対」を訴えていたほうがイイ。


一旦まとめるとこうなる。


町長の「交付金だけもらうイチヌケタ作戦」を、

1)理解して(察して)いて、だから反対はしない町民

2)理解して(察して)いるが、反対している町民

3)理解して(察して)いないので、反対している町民

の3種類の町民がいる。そのうちの(2)の町民の反対理由には3種類あって

2ー1)日本政府を信用できない

2ー2)町民を信用できない(「裏切り者」を恐れている)

2ー3)交付金持ち逃げを許さない世間の圧力を恐れている


とは言え、この騒動の問題の本質は別にある。


(明後日に続く)