2020年9月21日 月曜日/晴。過ごしやすい
「エヴァ:序破Q」メモ:
で、シンジ君がお父さんのDATプレイヤーでずっと聴いてるのは、やっぱり、ホネメガネちゃんが戦闘中に歌ってるのと同じ歌なんだろうなあ。
あと、なぜゲンドウがシンジ君に冷たい態度なのかと言えば、それは、「Q」のミサトさんがシンジ君に冷たい態度なのと基本的に同じ理由だろう。シンジ君が、人類にとってどんな存在なのかを知っていれば、まあ、一緒に住もうとか、分かり合おうとか、そういうのはとりあえず置いといて、精神的にキョリを取るのがフツウ。というか、他にどんな接し方ができるだろう? だから、ゲンドウがシンジ君に対して「冷たい」ことを不思議がるのは、実は、そう思う方がオカシイ。ゲンドウとミサトさんの違いは、ゲンドウは「最初」からそれを知っていたけど、ミサトさんは「破」の物語の最後の最後にそれを知ったということ。知らなかったからこそ、ミサトさんは、「破」の最後に、綾波レイを助けようとするシンジ君を後押しするような言葉を投げかける(いくらなんでも、全人類の運命と引き換えに、中二男子が中二女子ひとりを助けることを「応援」したりしない)。
あと、「Q」は「ウルトラQ」?
ウルトラマンとイデオンを足して、庵野で割ったのがエヴァンゲリオン。
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√思想や表現を陸地、「生命教」を海洋と見做すなら、この地球は、まるで惑星カラダンのように、陸地のほとんどない海の惑星。
√生命教信者の思想や表現は全て、世界の起源が「親」。「親」が「神」だったり「異星人」だったり「超文明」だったりするだけの違い。
√ゴータマの思想の本質を理解するには、生命教の呪縛から逃れるしかないが、ゴータマの思想自体が「生命教の呪縛を解け」だから、ハナシはナカナカややこしい。誰かがゴータマの思想を理解したときには、その[理解したという事実]によって、その人はすでに「生命教の呪縛から逃れる」ことを実践しているという「二重の意味」を持つ。それを指して、ゴータマは「某は悟った」という。
√身体も環境にすぎない。食べる・排泄する・眠る、そして患う。それらは全て、人間を煩わせるものとして、雨降りや寒波や日照りや台風や地震と同じ。喩えとしてではなく、事実、同じなのだ。そこに気づいた時、人間はようやく「自分の身体」というものの「正体」に気づく。それは、最も身近な「他者」、最強の「敵」である。