「我々はどこから来て、どこへ行くのか」という問いに対する答えは既に出ている。我々は、生命現象に依存しない知性現象を作り上げたのち、我々の「遺産」の全てを、その「真の知性現象」に譲渡し、我々自身は穏やかな「自発的絶滅」を遂げる。これが、我々人類の「役割」であり、我々人類の物語の最も理想的な結末である。今以上の科学力だけがこの理想的結末を実現できる。故に、科学のみが「我々人類が取り組むに値する活動」即ち「生業」であり、それ以外の人間の活動は全て、単なる「家事」に過ぎない。
人工人格=人工幽霊=artificial ghost=「意識」
*江馬博士=エマ=Emma=閻魔。
*博士はカンパネルラのお父さん。
*人工人格に不可欠なのは「ライフログ」である。
*人工人格には「人工幽霊」と「人工幽零」がある。
*人工幽霊たちのたむろする「グノシエンヌの三番」=電脳「珈琲ハウス」。19世紀に誕生した珈琲ハウスは、当初、身分の分け隔てなく、誰もが意見を云え、議論に参加できた場所。少し前のインターネット空間に通じる。
【人工人格たち】
→「数秘術者」
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