2020年9月18日金曜日

NHKのおかげで、世に言うところの『エヴァンゲリオン』をようやくにして観た

 

2020年9月18日 金曜日/雨


NHKのおかげで、世に言うところの『エヴァンゲリオン』をようやくにして観た(奇しくも25年後!)。と言っても、元々のテレビシリーズも、元々の映画版も観ていない。観たのは、NHKの地上波(ウチのテレビは地上波しか映らない)で放送された「新劇場版」の「序破急」じゃなく「序破Q」の3作のみ。


この作品の一番の醍醐味は、難局を打破する[組織/作戦/司令そして現場]。だから、同じNHKがずっとやってる(そして全部観てる)「土建」ドキュメンタリーの『東京リボーン』と同じ種類のオモシロサ(オモシロイヨねえ)。


逆に言うと、だから、それ以外の要素は、まあ、そうした状況を作り出すための「方便」なので、ちょっと真面目には観てられないトコロも多い。


その、ちょっと真面目には観てられないトコロの一つである、『エヴァンゲリオン』の物語世界全体を覆っている「謎」についていえば、やっぱり、あそこに登場する主要人物たちは、「同じ世界」を「何周も」している人たちなのだろう。少なくとも1周目は終わって2周目(そうそう、「キラークイーン:バイツァダスト」とか『Twin Peaks Retun』とかのヨクアルヤツ)。


映画の冒頭でシンジくんが、まだ会ってないはずの綾波を幻視したり、綾波にお食事会に誘われたゲンドウが「しかしその日は…*」と言いかけたり、カオルくんが「シンジ君、今度も三番目か」「今度こそシンジ君だけは幸せに」と呟いてみたり、「2周目以上」感全開。


あと、映画の新キャラクターらしいメガネボインは、あれは「リサリサ」だよね。実は「ゲンドウくん」と同世代の人で、ゲンドウの古い知り合い的(あるいは綾波ユイの親友?)な位置なんだろうなあ。だから、アスカとは親子くらいの歳の開きがあるんだけど、「エヴァの呪い」で歳をとってない。彼女は、「Q」の、「エゥーゴ」じゃなくて、名前は忘れた反ネルフ組織の側に於ける[ゲンドウや冬月の「位置」]のキャラだろう。つまり、この世界が2周目以上(かつて何度も繰り返されたことをまた同じ面子で繰り返している「だけ」)だという自覚があるキャラたちの一人。ゲンドウ、冬月、カオルくん、そして、メガネボインちゃん。


あと、ついでに言うと、シンジ君が眠っていた期間が14年なのは、28歳になった綾波レイに会わせるためだろうなあ。


まあ、こんな「謎」はどうでもいいんだけど。